「気」の流れを整え、痛みを緩和する「気功療法」

「気」は目に見えないものですが、正気は温かく邪気は冷たく重いものです。邪気とは滞った気のことを言います。「気」の流れる道を経絡と言い、経絡上で「気」の滞り易い箇所を「ツボ」と呼んでいます。痛みの出る箇所、圧痛(押して痛い)箇所はツボです。「気」を入れることにより、邪気が抜け、痛みは消えます。経絡は六臓六腑から発し全身を廻っていますので、その圧痛箇所により、どの内臓が弱っているのか特定できます。

気功療法は、「手当て」に由来しています。痛い箇所を手でさすることがありますが、昔から手を当てることで「気」を出して痛みを取り除いていたのです。その「気」を専門的な訓練によって高め、実用化されたのが気功療法です。

この療法は施術師に大きな負担がかかるため、磁気療法・温熱療法を終えて、ある程度状態を良くしてから、仕上げに行います。

気功療法とは?

そもそも気功とは?

気功とは中国伝統の民間療法であり、健康法の一種として太極拳と同様に公園などで広く行われています。気と呼ばれる体内エネルギーを活性化させることで、免疫力を高めることができるという効果があります。1957年に北戴河の国営気功療養院院長だった劉貴珍が、『気功療法実践』という本を書いたことで、全国に「気功」という名前が広まりました。

陰陽五行思想について

陰陽五行思想とは、中国の春秋戦国時代ごろに発生した、「陰陽説」と「五行説」のそれぞれが無関係に生まれた考え方が後に結合したものです。様々なものが陰と陽の関係にあり、5つの臓器が様々な器官と関連していると考えられています。例えば肺と大腸は陰・陽の関係にあり、どちらかが弱ると、もう片方も弱りやすく、さらにこれらが弱ると、鼻や皮膚に症状が現れます。肺がんが転移して、大腸がんを併発する人が多いのもこのためだとされます。

当院での施術方法について

磁気療法・温熱療法を終えてから、当院秘伝の二点足身気功法を仕上げに行います。全身の経絡に気を流し、体内に残っている邪気を取り除いていきます。
短時間コースでは行いませんが、この施術で、残っていた邪気が抜け、「気が抜けた」状態になって気持ちよさを実感できる方が大勢いらっしゃいます。また、痛みのある個所に、直接正気を送り込み邪気を抜く施術も行います。